八幡通り歯科マガジン オーラルフレイル
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多くの人の一生は《健康→虚弱→要介護→終末期》という流れをたどりますが、この過程の「虚弱」を「フレイル」と呼びます。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、英語の「Frailty(弱さ、もろさ、はかなさ)」を語源としています。
同じく英語の「Oral(口腔の)」と組み合わせて、口の三大機能「噛む」「飲み込む(嚥下)」「しゃべる」などの口腔機能が衰えることを「オーラルフレイル」と呼んでいます。オーラルフレイルは高齢者のみならず、十分な咀嚼をしなかったり、バランスの悪い食事によっては、若いうちから始まります。
フレイルには進行の程度によって段階があり、オーラルフレイルは、心身全体のフレイルの初期に現れ、最初は小さな変化のため見逃しやすいのですが、早目に気付き適切な対応をとることで改善が期待できます。オーラルフレイルと全体的なフレイルは相互に密接な関係があり、症状に気付いたら放置しないことが大切です。