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男女を問わず、服を着替えるようにヘアファッションも楽しむ時代。そんな現代社会では髪の悩みも多様化しています。
パーマやカラーリングをはじめ、紫外線、ホコリ、化学物質などによる外からのダメージ、そして食生活の乱れや過労、ストレス、睡眠不足など体の内側からも髪に大きなダメージを与えてしまいます。年齢を重ねるとともに、若い頃には気にならなかった髪の状態の変化にも、不安を感じるようになってきます。
猛暑の陽ざしにさらされた、今のあなたの髪の健康状態はどうでしょうか?
・「髪」はもともと皮膚が変化してできたもの
・髪の主成分は「タンパク質」
・日本人の成人で、生えている髪の本数は約10万本
・髪は1ヶ月で約1cm、1年でおよそ12cm伸びる
・一般的な日本人の髪の太さは0.05~0.15ミリ
『欧米人とは違う髪の性質』成人の頭髪の量は欧米人では約15万本といわれ、東洋人は10万~15万本だそうです。東洋人の中でも日本人は髪が太く密度が低い傾向にあり、7万~10万本程度。また日本人は欧米人に比べて直毛が多いといわれています。
そしてもっとも人種差を感じるのがその色の違いでしょう。
髪の色を決めるのはメラニン色素ですが、色素細胞内でユーメラニンとフェオメラニンという2つのタイプのメラニンが合成されます。ユーメラニンは黒色、フェオメラニンは淡い黄色から赤色をしているため、どちらのメラニンが優位になるかで髪の色合いが違ってくるのだそうです。髪には一定期間成長した後、自然に抜け落ち新しい髪に生え替わるという「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があります。
- ①成長期:
- 毛母細胞が分裂をくり返す期間。男性は3~5年、女性は4~6年。
- ②退行期:
- 毛母細胞の増殖スピードが急速に落ち、色素細胞がメラニンの合成をストップ。期間は約2~3週間。
- ③休止期:
- 成長は完全に止まり、毛乳頭は毛根部分から離れていき、いつ抜けてもおかしくない状態。
期間は3~6か月。その下では新たな髪を成長させる準備を始めている。
- ①成長初期:
- 休止期になくなってしまった毛母細胞が再生され始める。
「成長期」には数年かけて毛の組織は大きく育っていきます。
しかし、加齢によって髪の栄養が不足するなど、髪のサイクルが乱れると、成長期に毛包がしっかり成長しないまま「退行期」へ移行してしまうため、細くてやわらかい髪が増えたり、抜け毛が増えたりします。そのため髪のボリュームが減り、地肌が目立ってきてしまうのです。
*内側から*
- ◎良質のタンパク質を摂ろう・・・
- 必須アミノ酸を多く含む大豆由来のタンパク質がおすすめ!(動物性タンパク質は摂りすぎに注意!)
- ◎緑黄色野菜を摂ろう・・・
- 髪の代謝を促す「ビタミンB群」、他にもビタミンA、C、D、Eもバランスよく!
- ◎ストレスをためないように・・・
- 強いストレスは自律神経のバランスを崩します。十分な休息と趣味の時間をもつなどして気分をリフレッシュ!
- ◎十分な睡眠と適度な運動を・・・
- 血液は起きている間は内臓へ、寝ている間は骨や皮膚へ多く流れるため、寝ている時のほうが髪はよく伸びるといわれています。
また運動は全身の機能を高め血行を良くします。また、運動の後にはしっかり髪と頭皮のケアを!(汗やホコリ、紫外線にも要注意!)
*外側から*
- ◎頭皮のマッサージ・・・
- 頭皮を「押す、ほぐす、引き上げる、軽くたたく」マッサージで血行を良くしよう!
- ◎毎日のヘアケア・・・
- 自分の髪質に合ったシャンプー剤を使用し、指の腹で頭皮全体をマッサージするように洗います。
泡やぬめりがなくなるまでしっかり洗い流しましょう。コンディショナーは髪に膜を張ることで外の刺激から髪を保護してくれます。
髪や頭皮を濡れたまま放置するのは、ドライヤーの熱以上にダメージを与えてしまいます。
タオルで挟みポンポンとやさしくたたくように水分を取ったら、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。
八幡通り歯科マガジン 髪の健康
on 2025年9月1日
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