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今年は3月26日に大分県や宮崎県で真夏日が観測されました。
東京でもその日は25.9度の夏日を観測、記録的な暖かさとなりましたが、4月に入ったとたん真冬並みの寒さに逆戻り・・・まだ体が暑さに慣れていないこの時期は、汗を上手にかけず、体に熱がこもってしまい熱中症のリスクが高まります。
今から少しずつ体を暑さに慣れさせる『暑熱順化(馴化)』で、夏に向けて“健康的な汗“をかける体づくりをしてみませんか! 私たちはさまざまなシチュエーションで「汗」をかきます。
1)暑いときにかく汗:温熱性発汗
2)ストレスを感じたときにかく汗:精神性発汗
3)辛いものを食べたときにかく汗:味覚性発汗
『温熱性発汗』は体温の上昇を抑えるために重要な機能ですが、汗染みやニオイが気になるなど、『汗』をかくことへネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
また、「夏でもあんまり汗をかいてないかも・・・!?」と思い当たる人もいるかもしれません。
汗をかかない(かけない)人の生活にみられる共通点をチェックしてみましょう。Check1:冷房のきいた室内での生活温暖化が叫ばれる現代の夏を、エアコンなしで過ごすことは不可能でしょう。しかし快適だからといってつい室内を冷やしすぎてはいませんか?
今年の夏はこれまでの設定温度を見直してみては?Check2:運動不足な生活冬は寒さから身体を守るために熱を生産するので基礎代謝が高まりますが、夏は暑さで活動量が自然と落ちてしまいます。
普段から運動不足の人は筋肉量が少なく基礎代謝も低いため、体温が上がりにくくなります。Check3:乱れた食生活暑いとどうしても食欲も落ちてきますし、口に入れるものは冷たい食べ物や飲み物が多くなります。
しかしこれでは身体を内臓から冷やしてしまうので、新陳代謝が低下します。汗には皮膚の表面で蒸発し、その気化熱で体温を下げるという重要な働きがあります。汗をかけないと自律神経やホルモン中枢に影響が及び、熱中症を招くことになります。
そして他にもさまざまな症状を引き起こします。①低体温、冷え症になる
汗をかかない生活を続けている人は、汗腺が開かなくなり退化します。
そのため身体に熱がこもりやすくなるのですが、生体反応としてはこのような状態は生命に危険を及ぼすため、ふだんから体温が上がりすぎないように基礎代謝を下げ、余分な熱が発生しないようにしてしまうのです。②病気にかかりやすくなる
基礎代謝が低くなると免疫力も低下してきます。
そのため感染症にかかりやすくなったり、体温調節ができないことで自律神経の働きも低下し、肩こり、動悸・息切れ、イライラなどの症状もでてきます。③太りやすくなる
代謝機能が低下すると、エネルギーが消費されにくくなって脂肪が蓄積されやすくなります。
また脂肪自体が冷たいため、脂肪が多い人は低体温であることが多く、さらなる悪循環を招きます。④体臭が強くなる
上手に汗をかけない人は、暑くなってくるとどっと大量に吹き出すように汗をかくのですが、休眠状態の汗腺に詰まっていた酸化した有機物やミネラルが汗と一緒にでてくるため、ベタベタしてニオイを伴います。
そして冷却効果はあまり期待できないという、良くない汗がでてしまいます。本格的な夏を前に、暑さの刺激を少しずつ受けながら健康的な汗をかく準備を始めていきましょう。
ウォーキング、ジョギング、サイクリングがおすすめ!
38度前後のぬるめのお湯にじんわり汗をかくまでじっくり浸かる。
ひざから下とひじから先をしっかり温めて。
身体を温めるおすすめ食材は豆、根菜、紅茶、黒砂糖、唐辛子、ニンニク、ショウガ、ネギ など。
八幡通り歯科マガジン 汗、かいていますか?
on 2025年5月1日
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