八幡通り歯科マガジン 乗り物酔い

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  • 乗り物酔い『行楽の秋』です! 10月11月は祝日もあり、家族や友人と旅行を計画している人も多いのではないでしょうか。
    でも、過去には旅行やドライブで楽しい時間を過ごすはずが「乗り物酔い」で苦い記憶が残っている、、、という人もいるのでは?

    電車やバス、船の揺れなど、状況や程度は人それぞれ違いますが、乗り物酔いで不安を抱えている人は少なくありません。
    中には遊園地やテーマパークのアトラクションなどでも起こるケースがあり、「動揺病」「加速度病」と呼ばれることもあります。

  • 乗り物酔いのメカニズム

    乗り物酔いの大きな原因は、「感覚のズレ」にあります。
    私たちの体は、耳の奥にある三半規管でバランスを感知し、目からの情報や筋肉・関節の感覚と組み合わせて「今どんな姿勢で動いているのか」を脳で判断しています。

    脳が混乱

    ところが、車や船、飛行機などに乗っていると、
    ・目で見た景色 → あまり動いていないように見える
    ・三半規管 → 揺れを強く感じている

    といった具合に、体のセンサー同士が矛盾した情報を送ってしまいます。

    その結果、脳が混乱して自律神経が乱れ、吐き気や頭痛、めまいといった症状が出てしまうのです。
    他にも、急ブレーキや急発進、デコボコ道やカーブの多い道、車内のこもった空気や排気ガスのにおいなど、複数の条件が重なることで、ふだん乗り物酔いをしない人でも酔ってしまうことがあるといいます。

  • 乗り物酔い対策

    <乗る前の準備>

    ・前日はしっかり睡眠をとる
    ・空腹や満腹の状態を避ける(軽く消化の良い食事を)
    ・体を締めつけないゆとりのある服装で

    車窓から遠くを眺める旅の夫婦

    <乗っているときの工夫>

    ・スマホを見たり、本を読むのは控え、遠くの景色に視線を向ける
    ・窓を開けて新鮮な空気を取り入れる
    ・ガムを噛んだりしてリラックスを心がける

    <プラスαの方法>

    ・酔い止め薬を事前に服用する
    乗り物酔いを軽減するツボ・手首の内側にあるツボ「内関(ないかん)」を押すと吐き気を和らげる効果が期待できる

    ちょっとした工夫で酔いを予防したり、軽減することができます。

  • こんな『酔い』も登場!

    *VR酔い:

    仮想現実(VR)がますます身近なものになって、仮想世界に没入して楽しむアクティビティも増えています。
    しかし、ヘッドマウントディスプレイを使うと、視覚的には動いているのに体は静止しているため、感覚がずれ、吐き気やめまいを起こすことがあります。

    *宇宙酔い:

    宇宙飛行士の約7割が経験するといわれています。
    無重力状態により、一時的に内耳に多くのリンパ液が流れることで三半規管が混乱し、冷や汗や強い吐き気を引き起こすのだそうです。

    VRを体験する人はまだそれほど多くないかもしれませんが、ゲームや教育分野などでも普及が進んでいます。
    また、地球周回旅行など、一見まだまだ遠い話に思えるかもしれませんが、近い将来、これらの“新しい酔い”は、私たちにとってより身近な問題になるのかもしれません。

    VRで学習する学生たち


    大学や専門機関ではこれら“新しい酔い”の対策についてもすでに研究が進んでいますし、“乗り物酔い”についても、揺れを軽減するための設計や技術の向上により、車内快適性は進化し続けています。秋のロープウェー
    大切なのは自分の体調に合った改善方法を見つけて、上手に付き合っていくこと。
    秋のバス旅お出かけの前には乗り物酔い対策をして、快適な移動や新しい体験を思いっきり楽しんでください!

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