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人の体は、成人でおよそ200個ある骨が組み合わさって骨格を形成しています。
また、骨は体を支えるだけでなく、内臓や脳を守り、カルシウムなどのミネラルを蓄える「貯蔵庫」の役割も担っています。成長期の子どもは、骨の端にある軟骨の部分(骨端線)が伸びることで体が成長していきますが、おとなになって成長が止まっても、骨は常に代謝されていて、約3年の周期で生まれ変わっているといわれています。
骨は、体を支える「柱」のような存在です。骨同士は連結して「関節」を構成し、筋肉と連動することでわたしたちは体を動かすことができています。

骨の強さは「骨量」と
「骨質」 によって決まります。
骨量はカルシウムなどのミネラル成分がどの程度あるかという「骨密度」によって推定することができます。
骨質はコラーゲンという繊維状たんぱく質が主体になっていて、骨にしなやかさを与えています。骨は「こわす」と「つくる」をくり返しながら、常に新しく生まれ変わっていて、これを“骨のリモデリング”といいます。
破骨細胞によって骨が破壊される骨吸収と、骨芽細胞によって新たに作られる骨形成がバランスよく繰り返されています。
骨が弱くなる大きな理由のひとつは加齢です。とくに女性は、閉経後に女性ホルモンが減ることで“骨のリモデリング”のバランスが崩れ、骨密度が低下していきます。そのほかにも、
● 運動不足
● カルシウムやたんぱく質不足
● 日光に当たる時間が少ない
● 喫煙や過度の飲酒
などの生活習慣も、骨を弱らせる要因になります。こうして骨の中がスカスカになり、もろくなってしまう病気が「骨粗しょう症」です。
転んだだけで骨折しやすくなり、背中や腰が曲がる原因にもなります。
骨粗しょう症によって骨折しやすいのは、背骨、脚の付け根、腕の付け根、手首です。とくに骨折がきっかけでそのまま寝たきりになってしまうことで問題となっているのが、脚の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)です。

しかし、早めに気づき、対策を始めれば進行をゆるやかにすることができます。
骨量は骨格の成長とともに20歳頃まで増加し、成人期にピークを迎え、中高年期から次第に減少し始めます。
成人病と同じように、骨粗しょう症も若いうちから予防することが大切です。
運動
食べ物からとったカルシウムを骨に蓄えるためには、体を動かすことが必要です。
歩行、ジョギングなど適度な運動は骨の新陳代謝を活発にし、カルシウムが骨に定着するのを助けます。
膝への負担の少ない運動として、プールもおすすめです。
日光浴
カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDは日光浴で作られます。
皮下脂肪にはビタミンDになる前の物質があり、日光の紫外線を浴びることによりビタミンDに変化します。
日光浴といっても、木漏れ日程度の陽ざしの下を散歩する程度で十分です。
食事
乳製品、魚介類、大豆食品、青菜、海藻など、カルシウムを多く含む食品をたくさん摂りましょう。
魚や肉の肝臓、バター、卵黄などに多く含まれているビタミンDを含む食品と一緒に食べると、カルシウムの吸収がよくなります。
「朝・昼・晩、三食きちんと!」を心がけましょう。
生活習慣
禁煙を心がけ、飲酒はほどほどに。
世帯年齢が上がってきたら、どこかのタイミングで住まいの環境を見直してみましょう。転倒しにくい住環境を整えることも大切です。
八幡通り歯科マガジン 骨の老化
on 2026年4月1日
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