スマイルデンチャーCプラス その2

スマイルデンチャーCプラス

合併症にならないために

歯周病は糖尿病の合併症の一つ

 糖尿病の最初の兆候は高血糖です。しばらくの間はこれといった自覚症状はありませんが、しだいに合併症の症状が現れるようになります。糖尿病の一番の怖さは、合併症にあります。糖尿病の合併症には、腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、細小血管障害、それに歯周病があります。
 合併症はさまざまな深刻な病気に発展する可能性がきわめて高いといわれています。したがって、歯周病も早期治療が重要になってきます。

お口のケアが全身をまもる

歯周病と全身との関わり

 歯周病は、糖尿病だけでなく、心血管系疾患、呼吸器感染症、早産・低体重児出産、骨粗鬆症など、さまざまな全身疾患と関連性があるといわれています。
 最近では、メタボリックシンドロームとの関連性も指摘されています。したがって、20~30歳代の若い世代でも油断せずに口腔ケアが必要です。

放置すると歯を失う感染症

歯周病ってどんな病気?

 歯周病とは、細菌感染によっておこる歯周組織(歯の周りの組織)の病気です。歯肉の出血や腫れを特徴とする歯肉炎と、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周炎とに分けられます。
 歯周ポケット(歯と歯肉の深い隙間)にデンタルプラーク(歯垢)がたまると、プラーク中の細菌が歯周組織を攻撃します。歯周組織は、炎症・免疫によって防戦しますが、このとき私たちの細胞は、サイトカインを分泌します。この成分が過剰に分泌されると、自らの組織を破壊する現象がおこり、歯肉炎さらに歯周炎に発展して歯槽骨が吸収され、ついには歯が抜けてしまいます。これが歯周病です。

歯周病治療で糖尿病が改善

歯周病が糖尿病に及ぼす影響

 糖尿病を持つ歯周病患者に歯周治療を行うと、血糖値が改善したという報告が多数あります。いい換えれば、歯周病は糖尿病を悪化させる要因のひとつである可能性がきわめて高いということです。
 そのメカニズムとしては、炎症時に歯周組織で増加したある特定のサイトカインが、血液を介して肝臓、筋肉、脂肪組織に運ばれ、インスリンの作用を邪魔して細胞内へのブドウ糖の取り込みを阻害し、血糖値を上昇させると考えられます。
 したがって、糖尿病をもつ歯周病患者に歯周治療を行うと、歯周組織で分泌されるサイトカイン量が減少し、細胞内へのブドウ糖の取り込みが増して血糖値が改善されると考えられています。

高糖尿が続くと歯周病も悪化する

糖尿病が歯周病に及ぼす影響

 糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて、中程度あるいは高度の歯周病になる頻度が2~3倍高く、また歯周病の進行が早く、治るのも遅くなります。
 そのメカニズムとしては、血糖値の上昇に伴い血液中の糖化タンパクが増加し、これがマクロファージを刺激してある特定のサイトカイン分泌量が増え、歯周病が悪化するのではないかと考えられています。
 また、糖尿病の人は、細菌の攻撃に対して自分を守る免疫の働きが低下しており、組織を元通りにする力も弱いため、炎症による組織破壊が進行しやすくなります。
*糖化タンパク :体内のタンパク質に糖が結合したもので、高血糖状態が長く続くと血液中に増加します。
*マクロファージ:体内に侵入した細菌やウイルスを捕食・消化し、その情報をリンパ球に伝えます。
*サイトカイン  :細胞同士の情報伝達を担うタンパク質で多くの種類があり、過常に分泌されると組織が破壊されることがあります。

日本人の5人に1人が糖尿病?

糖尿病ってどんな病気?

 糖尿病とは、血糖値の高い状態が続き、それによって全身のさまざまな器官に異常が現れる病気です。すい臓で分泌されるインスリンというホルモンは、血液を介して肝臓、筋肉、脂肪組織に運ばれ、血液中のブドウ糖を細胞組織に取り込むのを手助けし、血糖値を下げる働きをもっています。

 

 このインスリンがすい臓で分泌されなかったり(1型糖尿病)、分泌されても肝臓や筋肉の細胞にうまく作用しなくなると(2型糖尿病)、血液中にブドウ糖がたまり、高血糖の状態になります。これが糖尿病です。

 日本では、生活習慣などの環境要因が大きい2型糖尿病の人が、すべての糖尿病の人の90%以上を占めています。


*血糖値 血液中のブドウ糖の濃度。空腹時血糖の基準値は70~110mg/dl。

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平成24年2月 朝昼晩no29