八幡通り歯科マガジン 2012年2/01号 高血圧

  • 高血圧症心臓は常に全身の細胞に酸素や栄養を届ける血液を送り出しています。この血液が心臓から押し出されて血管(動脈)を通るとき、血管の壁に圧力を与えます。これが血圧です。

    最近では若い人でも高血圧の人が急激に増えています。高血圧はサイレント・キラーとも呼ばれ、自覚症状が殆どない危険な病気です。普段から血圧を意識して、体全体に走る血管を大切にしましょう。
  • 血圧が高いとどうなるの?一般に血圧は収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧)の2種類を言います。
    収縮期血圧:心臓が収縮して血液を全身に送り出す時血管の壁にかかる圧力
    拡張期血圧:心臓が拡張して血液を取りこんだ時血管の壁にかかる圧力
    収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上が高血圧とされています。血圧が高いとどうなるの?血圧が高いと血管の壁に高い圧力が常にかかっているため、血管の壁が障害されて壁が厚くなり、動脈硬化を起こします。また動脈硬化があると血管は固くなり、血圧が更に高くなります。

    このように高血圧と動脈硬化は悪循環を起こし、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞を引き起こす原因となります。また高血圧に糖尿病や高脂血症、肥満などの生活習慣病が合併すると、動脈硬化はますますひどくなります。
  • 高血圧の原因高血圧の85~90%は原因疾患がはっきりしない「本態性高血圧」と言われてきました。しかし、本態性高血圧の発症には遺伝的要因よりも食生活や運動不足、ストレスなどの環境要因が関係していることが分かりました。
  • 高血圧の治療と予防食事療法食事療法の中心は減塩です。食塩に含まれるナトリウムを多くとると、血液中の塩分濃度が高くなり、塩分濃度を下げるために血液中に水分を取り込むために血液量が増え、血圧が高くなります。カリウムや食物繊維にはナトリウムを排出する働きがありますが、腎機能の低下している方、降圧薬を飲んでいる方はカリウムの摂取に制限が必要となります。
  • 運動療法適度な運動には高血圧予防に次の様な効果が期待できます。

    運動療法★代謝を高め、血液をさらさらにする
    ★筋肉を活発に活動させ、
    ポンプ効果で血液の流れを良くする。
    ★体を動かすことで、
    血圧をあげる原因になるストレスを解消する
    ★コリをほぐし、筋肉や血液の弾力をとりもどす
    ★心肺機能が鍛えられ、血圧や脈拍が安定する


    しかし、既に高血圧の方は運動することにより、脈拍があがり、血管に負担がかかり、危険なことがあります。運動を始めるときには必ず医師に相談して、運動療法を行ってもよいか、どの程度の運動ならよいか、チェックを受けましょう。

    激しい運動や、重量挙げの様な筋肉を強く緊張させる運動は、高血圧の改善には向きません。会話出来る程度のウォーキングやジョギング、水泳等を継続して20分以上、周に3~4回続けるのが理想です。

    病気の鬼も飛んでいけーなかなか運動する機会もないわ、と言う方、買い物や掃除等の家事も程良い運動となります。徒歩を心がけたり、手足を大きめに動かしたりして、長続きする方法を探しましょう。
  • 降圧薬の利用食事や運動で改善されない高血圧には次の様な降圧薬が処方されます。
    ・利尿薬 … ナトリウムを尿への排泄を促進することにより、血液量を少なくして血圧を下げます。

    ・β遮断薬・α遮断薬 … 交感神経が働く際に使われる受容体の1つであるβ受容体を遮断します。主に心臓にあるβ受容体を遮断し、心臓から送りだされる血液量を抑えて血圧を下げます。

    ・ACE阻害薬 … 血液や組織中に依存する血圧を上げる物質の生成を阻害すると共に、血圧を下げる物質の分解も抑えます。

    ・カルシウム拮抗薬 … 血管に直接作用して拡張させます。

    ・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 … アンジオテンシン(血圧を下げる物質)が作用するのを阻害して血圧を下げます

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