八幡通り歯科マガジン 2019年9/15号 歯の応急処置

  • 歯の応急処置スポーツ中に身体の一部が接触したり、ボールが当たったりして歯が折れてしまったり、転倒したら顔を打って歯が抜けてしまったなど、まさかの場面に遭遇することもあるのではないでしょうか。
    突然の事故で歯が折れてしまったり抜けてしまった時、あなたはどのように対処しますか?

    抜けてしまった歯も、応急処置次第で元通りになる可能性があります。

  • 打撲

    ダメージを受けた歯歯を強くぶつけてしまった衝撃で、中の神経が死んでしまう場合があります。時間が経つと歯の変色が起こります。
    場合によっては痛みがでるまで時間がかかったり、発見が遅くなってしまうこともあります。

    歯に強い衝撃を受けてしまった時には、歯に破折や脱臼がないか歯医者さんで早めの検査を受けましょう。

  • 脱臼(歯が抜けた)

    まず出血がある場合は、患部に清潔なガーゼやタオルなどを当てる又は軽くかんで止血しましょう。
    歯がすっぽりと抜けてしまった場合は、すぐに抜けてしまった歯を探して下さい。地面に落ちて砂や石が付着している場合は歯の根元を触らないようにして、生理食塩水か水で数秒間、軽く汚れを洗い流します。

    この時にごしごし洗わないようにして下さい。

    歯の根っこは触らないでね!

    歯の周りには歯根膜という繊維組織があり、歯を歯茎やその下の骨とくっつけるのりの働きをしています。この歯根膜の状態が抜けてしまった歯の命運を左右します。
    拾った歯をごしごし洗ってしまうと、歯根膜が剥がれてしまうので注意しましょう。アルコールで消毒するのも避けて下さい。

    抜けた歯は牛乳に浸して30分以内に処置

    歯根膜は乾燥に弱いので、歯を牛乳に浸して保存します。牛乳がない場合はほっぺの内側や舌の下に入れて下さい。(飲み込んでしまわないよう注意してください)
    水道水に浸けたままにすると浸透圧の差によって歯根膜の性質が変化してしまうので、牛乳に浸して30分以内に歯科医院で治療を受けましょう。

    出血もなく、歯がぐらぐらと動揺しているだけの場合は、動揺している歯にそれ以上触れないようにして、そのまま歯科を受診しましょう。

    事前に電話でかかりつけ歯科医院へ状況を説明しておくと、すぐに適切な処置が受けられます。

  • 破折(歯が折れた)

    破折は大きく分けて目に見える部分(歯冠)が折れる歯冠破折、目に見えない根っ子の部分(歯根)が折れる歯根破折、歯冠から歯根にかけて割れる歯冠歯根破折の3種類があります。
    破折の仕方によって治療方法も異なります。

    歯をぶつけてグラグラになったら出血や神経の露出のない一部だけ欠けた歯冠破折の場合は、そのまま接着できる可能性が高いです。
    歯の神経が露出してしまったり、出血する歯根破折、冠歯根破折の場合は、脱臼同様に折れた歯を保存してお持ち下さい。
    歯が唾液や外気にさらされると痛みを感じます。

    治療法としては折れた歯を固定したり、神経を保護した後に樹脂(コンポジットレジン)やクラウンなどで修復します。
    破折の具合がひどい場合には抜歯を行い、ブリッジやインプラント、義歯になることもあります。

  • 骨折・埋入(歯が骨に陥没した)

    歯の埋入ぶつかったり、転んだ時の力が入る方向によって、歯が骨にめり込んでしまうのが埋入です。埋入してしまった深さが大きいと顎や顔面の骨が折れてしまう事もあります。
    また、骨だけではなく歯自体にも脱臼や破折などが起こっている場合がありますので、きちんと歯医者さんで受診しましょう。

  • お口を守るマウスガード
    歯医者さんでマウスガードを作ろう